ロリポップからエックスサーバーへ引越ししました。
今回は技術的なことガッツリと書いていきたいと思います!
それは、この度、めでたくもレンタルサーバーをお引越しさせてもらいました。
レンタルサーバーは今までロリポップを使っていたのですが、エックスサーバーに変更したんですね。
その手順を実際にやってみた経験から書いてみたいと思います。
なぜレンタルサーバーを引っ越そうと考えたのか?
実はレンタルサーバーの引越しなんてリスクばかりだと思ってました。
だから変えないでいいやって考えてたんですけど。
あるキッカケがあり、やっぱりエックスサーバーに引っ越そうと決断することになったんですね。
それは先日フリーランスが集まるイベントへ出席したときのお話です。
フリーランスが集まる場所ってことで皆何かしらのフリーランスなんですよ。
そしてほぼ皆、ブログを持ってるんですよね。
自分も含め!
そして自己紹介の時に見てもらったんですが、まさかの・・・
「このサイト遅いんすよね」
って言われちゃいました。(笑)
その後に、、、
言った本人が気を使って、「あ、自分の携帯が遅いんですけど・・・」って言ってましたが。
すみません気を使ってもらって・・・w
なので問題点解決のいい動機になりました。
ってことで前々からやる気はあったレンタルサーバーの入れ替えを行う決意が固まりました。
ロリポップからエックスサーバーへ移行する注意点!
今回作業を行ったレンタルサーバーのデーター移行作業は次の6つのステップがありました。
- サイトの状態を整理
- ロリポップ(元)からファイルのダウンロード
- ロリポップ(元)からデーターベースのエクスポート
- エックスサーバー(新)へデーターベースのインポート
- 設定ファイルの編集
- エックスサーバー(新)へファイルのアップロード
では、上記のステップを踏んでやってみましょう。
サイトの状態を整理
まずはサイトの状態を整理することから始めました。
整理って言っても大したことするわけじゃありません。
ただ調整しておかないとマズイ場合があるんです。
なので、ちゃんと注意事項として紹介しておきますね!
調整作業は大きく分けて2つあります。
サイトのプラグインからキャッシュ系を削除する!
まず最初の調整は、サイトのプラグイン一覧からキャッシュ系のプラグインを削除することです!
キャッシュ系のプラグインが入ってると移行後にエラーが発生する可能性が高いんです。
原因はキャッシュされる情報の不一致が起きるから。
なのでデーター移行する前にキャッシュ情報をクリアしておく必要があるんです。
具体的にこれらがキャッシュ系プラグイン、要チェックや!
これらのプラグインを使用している場合は、まず「停止」させて「削除」と言う流れでプラグインを削除してください。
PHPのバージョンを最新にしておくこと(Xサーバーと合わせる)
それともう1つ大事な調整作業があります。
それはPHPのバージョンをしっかり合わせることです。
PHPって何?
って人はPHPは大事なものです。
くらいでいいと思います。w
だから大事なPHPがロリポップとエックスサーバーで違うとよくないですよね。
そこでPHPをエックスサーバーに合わせましょう。
ロリポップ側の手順!
「ロリポップユーザー専用ページ」にある「サーバーの管理・設定」から「PHP設定」を選択。
今回新しくエックスサーバーを契約したのであれば最新のPHPにしましょう!
(この記事を書いた段階で最新は7.1でした)
ロリポップ(元)からファイルのダウンロード
それでは下準備も終えたのでここからは移行作業を開始です!
まずはロリポップのファイルをローカルにダウンロードしていきます。
WindowsであればFFFTPというフリーツールがオススメ!
自分はMacBookで作業したので別のツールを使って作業しました。
MacBookではFTPツールを使うならFileZillaがオススメ!
FileZillaは今回初めて使いましたがFFFTPとほぼ同じやり方です。
では具体的な手順です。
「ロリポップユーザー専用ページ」にある「ユーザー設定」から「アカウント情報」を選択。
アカウント情報にある次の情報をそれぞれFileZillaへ入力していきます。
- FTPSサーバー:ホスト
- FTP・WebDEVアカウント:ユーザー名
- FTP・WebDEVパスワード:パスワード
これらの情報を入力すればロリポップサーバに接続できます。
接続した後に、ドメイン名に該当するフォルダを全てダウンロードしていきます。
ルートディレクトリ(トップのディレクトリ)にWordpressをインストールしている人は全て選択してダウンロードすればOK!
全て選択する時は、MacBookの場合、「Command + A」で全選択できます。
(Windowsの場合は「Cntr + A」で全選択)
そのまま右から左へドラッグドロップでダウンロード開始なんですが・・・!
その前にダウンロードするときにオススメな方法があります。
それはダウンロード先に新しくフォルダを作っておくことです。
なぜならデーター移行でダウンロードするデーター量ってかなり多いんですよ。
だから既にあるファイルやフォルダと混在してはかなりマズいんですよ。
それで別途新しくフォルダを作っておくといいです。
名前も「バックアップ」とか「backup」とかわかりやすいものに。
自分は「backup」としました。
あと注意点としてはファイルのダウンロードにはめっちゃ時間がかかるので時間の余裕があった方がいいです。
ロリポップ(元)からデーターベースのエクスポート
次にロリポップのデーターベースのエクスポートです。
ファイルのダウンロードに比べると超簡単!w
だけどデーターベースの方がセンシティブなのでお気をつけて!
「ロリポップユーザー専用ページ」にある「サーバーの管理・設定」から「データーベース」を選択。
この時にユーザー名とパスワード、参照データーベースを選択する必要あります。
これらの情報はどこにあるのか?
ですが、Wordpressのドメインをインストールした配下ディレクトリにある「wp-config.php」のファイルに記述されているんですね。
「wp-config.php」ファイル内のログイン情報。
/** WordPress のデータベース名 */
define(‘DB_NAME’, ‘**********’);
/** MySQL のユーザー名 */
define(‘DB_USER’, ‘**********’);
/** MySQL のパスワード */
define(‘DB_PASSWORD’, ‘**********’);
(**********)が確実の情報になるので該当の設定で確認してみてください。
これらの情報を元に「phpMyAdminを開く」を選択してデーターベースと接続します。
ロリポップの場合、「データベース名(**********)」と「information_schema」の2種類があります。
そのうちエクスポートするのはもちろん「データベース名(**********)」側なので、そちらを選択します。
選択すると右側にたくさんのテーブルが表示されます。
そして上に「エクスポート」が表示されているので選択します。
次に「エクスポート方法」は「詳細」を選びます。
そしてテーブルを全選択します。(デフォルトで全選択されてます)
唯一ここで変更するのは「生成オプション」のところ。
「DROP TABLE / VIEW / PROCEDURE / FUNCTION / EVENT コマンドを追加する」にチェックを入れるだけ。
他はデフォルトのままでOKです。
そして「実行」するとローカルフォルダにデーターベースをエクスポートしたファイルが生成されます。
時間はそこまでかかりませんでした。(30秒ほど)
簡単ですw
エックスサーバー(新)へデーターベースのインポート
ここからはエックスサーバー側で作業します。
まずはエックスサーバーにWordpressがちゃんとインストールされた状態が前提です。
エックスサーバー側ではロリポップでやってきた事を逆手順でやってあげるだけです。
まずはデーターベースのインポートから。
エックスサーバーの「サーバーパネル」へログインします。
その中にある「データーベース」の「phpmyadmin(MySQL5.7)」を選択します。
ロリポップと同じく「データベース名(**********)」と「information_schema」が用意されているので、データーベース名を選択します。
上に表示されてある「インポート」を選択するだけ。
インポートが完了すると成功しましたと表示されれるのでこれでお終いです。
簡単ですねw
MacBook作業で注意しなければいけない点!
自分はMacbookで作業をしたのでWindowsの作業では発生しない注意点がありました。
それは標準設定だと「.」から始まるファイルを編集できない点です。
つまり今回で言えば「.htaccess」を編集する時の注意点です。
(後ほど「.htaccess」を編集する場面があります)
編集できないってどういうことか!?
ファインダー(Finder)に表示されないんですっ!
これが超厄介!
って思ったので紹介しておきます。
こっから先は手順に沿ってやるだけでOKです。(難しく考える必要なし)
まずターミナルを開きます。
そして下にあるコマンドを入力するだけ。(コピペしてください)
するとさっきまでファインダー(Finder)に見えてなかった「.」から始まる系のファイルがズラリと見えるようになるんですね。
しかもMacbookにはかなり沢山の「.」から始まるファイルがあってビックリ!
これらのファイルは重要そうなので下手に触らないほうが無難です。
なので、編集が終わったら元に戻しておきましょう。
元に戻す(非表示)コマンドはこちら。(コピペして実行してください)
ターミナルのディレクトリは関係ありません!
設定ファイルの編集
次にファイルのアップロードを〜と、言いたいのですが・・・。
その前に設定ファイルを編集する必要があるんです。
その編集しなければならないファイルとは!
- .htaccess
- wp-config.php
の2つ。
実際に自分が編集したのは「wp-config.php」だけでしたが、一応、「.htaccess」の編集もここでは紹介しておきます。
「.htaccess」ファイルの編集!
「.htaccess」ファイルの編集目的はロリポップの情報を削除することです。
「.htaccess」ファイルの記述に「# BEGIN Lolipop」と書かれている部分があれば編集が必要です。
ロリポップ用の内容なので削除しておかないと、エックスサーバーではエラーになる可能性がありますからね。
削除対象は「# BEGIN Lolipop」から「# END Lolipop」までの間全てです。
これで「.htaccess」はOKです。
「wp-config.php」ファイルの編集!
次に「wp-config.php」ファイルの編集を行います。
こちらは必ず編集する必要があるので、編集する前にバックアップを取っておきましょう。
では、どこを修正する必要があるのか。
それはログイン情報!
————- ここから ————-
/** WordPress のデータベース名 */
define(‘DB_NAME’, ‘**********’);
/** MySQL のユーザー名 */
define(‘DB_USER’, ‘**********’);
/** MySQL のパスワード */
define(‘DB_PASSWORD’, ‘**********’);
/** MySQL のホスト名 (ほとんどの場合変更する必要はありません。) */
define(‘DB_HOST’, ‘**********.**********’);
/** データベーステーブルのキャラクターセット (ほとんどの場合変更する必要はありません。) */
define(‘DB_CHARSET’, ‘utf8’);
————- ここまで ————-
この5つをロリポップの情報から新しいエックスサーバーの情報へ書き換えてあげる必要があります。
つまりロリポップからダウンロードしたファイルとエックスサーバーに入ってるファイルを見比べてログイン情報の部分だけエックスサーバー仕様にしてあげる必要があるですね。
自分は変えませんでしたが、最後の1行も必要なら変えておきましょう。(‘**********’表記になってないやつ)
これらのファイルを編集する場合はプログラミングエディタを使ってやりました。
自分のオススメは「DreamWaver」と「Subline Text」というツールです。
なぜならこれらのツールはちゃんと行数がわかるし、プログラミングのタグを色分けして表示してくれます。
普通のエディタ(Windowsのノートパッドみたいなやつ)だと行数がわからないですし、言語を強調表示させてくれません。
なので初めての人やプログラムに慣れてない人には編集ミスが発生する可能性があるのでオススメしません。
大事なファイルなので編集は慎重にお願いします!
エックスサーバー(新)へファイルのアップロード
それではステップも最後になりました。
エックスサーバーへファイルをアップロードしていきましょう。
ファイルのアップロードはFileZillaで作業します。
ロリポップからファイルをダウンロードした時とほぼ同じ手順です!
エックスサーバーのFTPサーバー情報、ユーザー名、そしてパスワードを入力して接続します。
これらの情報はエックスサーバーから情報通知(メール)を参照。
FileZillaで接続したらエックスサーバー内のドメイン名のディレクトリを選択します。
そこから「public_html」フォルダを選択。
その配下にダウンロードしてたファイルをアップロードしていきます。
ファイルのアップロードもめっちゃ時間がかかるので時間の余裕があった方がいいです。
全てアップロードできたら完了!
Mac OSのHostsファイルの場所と編集方法!
最後に正しくエックスサーバーで表示できるかテストする必要がありますよね。
エックスサーバーにログインして「サーバーパネル」の「アカウント」から「サーバー情報」を選択します。
そこに書かれているエックスサーバーのIPアドレスをしっかり覚えておいてください。
(何かエディタなどに情報をコピーする)
それからMacbookのHostsファイルを書き換えて実験します。
なぜ実験と呼ぶのか?
なぜならこの時点でロリポップとエックスサーバーの両方に同じサイトが存在することになりますよね。
でも、Webサイトは1つしか表示されません。
このインターネット上で見えているサイトはDNSサーバーによって管理されているんですね。
この後に説明しますが、最後にDNSサーバーを変更して作業が全て完了するんです。
ただエックスサーバーで正しくサイトが表示されるかどうか確認しておきたいですよね。
じゃないと真っ白だと困るわけで。
そこでエックスサーバー上で正しくサイトが表示されているかどうか確認する作業が以下の手順になります。
まず「ターミナル」を起動して「cd(チェンジディレクトリ)」を使用して以下のディレクトリへ移動します。
ターミナルを起動すると初期位置はログインユーザーのディレクトリになってるので「cd ..」(上位のディレクトリへ移動)のコマンドを2回入力します。
そこから「private/etc」と入力するとHostsがあるディレクトリへ移動できます。
そしてHostsファイルを編集するので「sudo vi hosts」と入力するとターミナル上でHostsファイルを編集できます。
編集モードは「i」を押すと下にInsertと表示されるのでOK!
Hostsファイルの最下部に以下のように記述します。
***.***.***.***(エックスサーバーのIPアドレス) **********(ドメイン名)
例:192.168.1.1 sample.com
入力が完了したら「esc」ボタンを押して「:wq」と入力し、保存完了します。
念のために確認するときは「vi hosts」と入力して参照モードでファイルの内容を確認してみましょう。
正しく入力できてれば完了です!
これでhostsを書き換えたパソコンからサイトにアクセスするとエックスサーバーのコンテンツ(サイト)が表示されるようになります。
そこでエラーが出てないか確認して問題がなければこれで作業完了です!
DNS(ネームサーバー)を切り替える!
仕上げはDNS(ネームサーバー)です。
最後にDNSサーバーを変更しましょう!
これは最初にWordpressを導入した時にした作業と同じです。
自分は「お名前.com」でドメインを取得したのでそのやり方をここでは書きますね。
まずエックスサーバー側で確認することがあります。
エックスサーバーにログインして「サーバーパネル」の「アカウント」から「サーバー情報」を選択します。
下に書かれているネームサーバー情報をコピーします。
(最低でもネームサーバー1と2は必要です。)
その情報を下に今度はお名前.comを設定していきます。
お名前.comもログインして「ドメイン設定」から「ネームサーバー設定」にある「ネームサーバー変更」を選択。
そこから「ドメイン名」を選択し、「他のネームサーバーを利用」タブを開きます。
最後に「プライマリネームサーバー」と「セカンダリネームサーバー」を設定します。
先ほどのエックスサーバーのネームサーバー1と2がこれに該当!
設定すると反映まで数時間かかるのでしばらくしたらレスポンスの違いにびっくりすると思います。
自分はビックリしました。(笑)
以上で、作業全て完了です!
まとめ
前々から考えてたエックスサーバーへの以降ですが、面倒だったのでロリポップで運営してました。
が、「サイトが遅い」と言われたらブロガーなるもの黙ってはいれません。w
ってことでサーバーをこの度変更させて頂きました。
エックスサーバーは噂通り快適です。
以上、お疲れ様でした!
そんじゃ、また。
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