【まだ間に合う】英語留学で流行りのフィリピンのお金!2016年末に廃止!?
フィリピン政府は1985年から製造されていたフィリピンペソ(以下:NDS(New Design Series))の旧札を撤廃し、2010年から製造開始された新紙幣(以下:NGC(New Generation Currency))のみ使用するようにと宣言しました。撤廃期限が2016年12月31日と迫ってまいりました。今回はフィリピンの通貨事情も併せて分析してみようと思います。
フィリピンペソの撤廃
フィリピンペソの入れ替えに関してはこちらのフィリピン政府の公言を元に記述していきたいと思います。リンクはこちらからどうぞ。
フィリピン政府のアナウンスによると1985年から製造さていたNDSを廃止し、新たに2009年より製造NGCを始めたデザインのフィリピンペソを導入し、完全に入れ替える宣言をしました。新紙幣は全く新しいデザイン、ロゴを採用し偽札対策も施してあります。この宣言の期限が2016年12月31日で正式に施行されます。
つまり2017年からは1985年に製造されたNDSはただの紙屑になってしまいます。2016年12月31日までに旧NDSは新NGCへ両替する必要があります。2016年いっぱいまでは銀行へ持っていけば両替してくれます。
フィリピンを分析NDSとNGC
1985年から製造されたNDSは全部で8種類あります。最小の5ペソ札から最大の1000ペソ札まで、10ペソ、20ペソ、50ペソ、100ペソ、200ペソ、500ペソとあります。実際には、既に回収されていると思われます。現在では500ペソと1000ペソぐらいしか出回っていないと思いますが、一応こちらで紹介したいと思います。
5ペソ札と10ペソ札は既に存在しているのかわかりません。自分もフィリピンに関わって既に4年になりますが、いまだに一度も見たことがないだけでなく、存在も知りませんでした。これらの紙幣が5ペソ札と10ペソ札になります。もし持っていたら紙屑になりますが、逆にプレミアムが付きそうです。
10ペソ札は2種類発行されています。一人の人物が写っている紙幣は1985年に製造が開始されたもので、2人の人物が写っている紙幣は1996年に製造が開始されたものになります。5ペソも10ペソもいまでは硬貨で使用されています。
ここからは20ペソ札~1000ペソ札まで一気に紹介していきます。それぞれ違いがはっきりしている紙幣もあればほとんど同じというものもあるのでしっかり確認しましょう。
フィリピン20ペソ紙幣
まずは20ペソ札です。紙幣に写っているManuel L. Quezonが若返ってますね。色もNDSはオレンジというよりは赤に近いです。
フィリピン50ペソ紙幣
次は50ペソ札です。こちらも20ペソ札同様に人物やメインの色は同じですが、全然違いますよね。50ペソ札に写っているSergio Osmeñaもまた若返ってますね。色はともに赤と判断できると思います。
フィリピン100ペソ紙幣
次は100ペソ札です。こちらも20ペソ札同様に人物やメインの色は同じです。最もNDSとNGCのデザインが似ています。
フィリピン200ペソ紙幣
次は200ペソ札です。こちらも100ペソ札同様に人物やメインの色は同じです。最もNDSとNGCのデザインが似ています。
フィリピン500ペソ紙幣
次は500ペソ札です。今までの紙幣と比べて最も変更した感じがあるのは500ペソ札です。公式では色は黄色となっていますが、NDSは黄色には見えませんね。
フィリピン1000ペソ紙幣
最後は最大紙幣の1000ペソ札です。1000ペソは3人描かれていますが、NDSとNGCで同じ人物達が描かれています。
NDSとNGCを見比べてみましたが、比較的判断しやすいと思います。NGCの特徴について調査してみました。
偽札防止!フィリピンペソの新紙幣
新NGCの導入目的は偽札防止です。フィリピンでは偽札の流通が日本より盛んに行われています。自分は掴まされたことないですが、友達で何人か偽札を掴まされて支払いができなかったという事例を聞きました。NGCにはどのような偽札防止策を施されているのでしょうか。
高品質なインクを使用
先ほどの旧NDSと新NGCを見比べてみたらわかると思いますが、新紙幣の方が色使いがよいと思います。高品質なインクを使用することで安易に量産できない対策をしているようです。
手触りを変更
手触り感をわざとザラザラしたものにしています。こちらも偽装の紙幣の製造を防ぐための対策の一つです。
透かしの技術
パッと見で判断できない透かしを使用した認証を紙幣に入れ込んでいます。
隠された数値
外見からは判断できない隠された数値を紙幣に入れ込んでいます。
紙幣の大きさを微妙に変化させている
新紙幣では紙幣によって大きさが微妙に異なります。20ペソと50ペソは2㎜幅広く、100ペソ、200ペソ、500ペソ、1000ペソは4㎜幅広くデザインされています。
光化学可変素材
紙幣の媒体は光化学可変素材を使用しています。また媒体のみでなく、インクも光化学可変素材で作られています。
まとめ
新紙幣NGCでは上記のような技術を導入して偽札防止対策として取り組んでいるようです。日本とフィリピンの違いは旧紙幣の価値が0になるか、持続されるかが大きな違いです。日本の場合、旧千円(夏目漱石)でも使用可能です。もっと言えば旧100円札なども使用することができます。
日本の旧紙幣についてはこちらからどうぞ。
フィリピンの旧紙幣NDSをまだ手元に大量に持っている人は紙屑になる前に急いで銀行へ駈け込もう!
そんじゃ、また。
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