【アフリカの病院】ガーナでマラリア発症!アフリカで入院してみました。笑
自転車でアフリカ大陸を旅してました、冨田隊長です。今回はアフリカの洗礼とも言えるマラリアにかかった時のお話です。日本じゃもうかからないマラリアですが、アフリカではまだ普通に感染する病気で、致命傷にもなる恐ろしい病気なんですね。ブルキナファソで発症したマラリアを治すためにガーナで入院した経験とマラリアの特徴を書いてみたいと思います。
アフリカのガーナでマラリア発生!マラリアの初期症状!
アフリカ大陸を自転車で旅すると決めた時から一番心配していたものに遂になってしまいました。
そう!マラリア!
西アフリカのマラリア(正確に言えばハマダラ蚊)は世界最強と聞いてたので、かかる可能性大と覚悟してました。
それでもマラリアなんてかかりたくないので蚊が少ない乾季(12月〜3月)を選んだんですけど、まぁ結果的にかかっちゃいましたね。(笑)
タイトルにガーナで発症と書いてるんですが、実はマラリアにかかったのはガーナではないんです。
ガーナの前にブルキナファソの首都ワガドゥグからポーという街まで約150kmを自転車で旅をしてたんですが、その時すでにマラリアにかかってました。
マラリアの初期症状は突然やってきました。
物凄いめまいがし出して風を浴びるだけで頭痛が酷い状態になり立ってられなくなりました。
その症状がでる少し前にバナナを食べたんですが、そのバナナが腐ってたんじゃないかと本気で疑ってましたね。(笑)
それで自転車で旅どころではなくなったのでポーの街にある安宿にチェックインするやいなや倒れました。
体温計を持ってなかったので何度まで上がったのかわかりませんが、とりあえずヤバかったです。
一晩中唸りながらも寝て、翌朝に。
マラリアで発熱したため、めちゃめちゃ汗をかいてました。
でも思った以上に体調がよくなったので、いつもの如く、あ!治ったんだ!と思い、自転車の旅を再開しました。
でも体調がよくなったんですが、どこか違和感があったので、医者に行った方がいいかなと思いました。
が、その時いたのはブルキナファソ。
ブルキナファソは公用語がフランス語なので何言ってるかさっぱりわかりません。(笑)
幸いにもブルキナファソのポーの街からガーナの国境まではわずか25km、ガーナの最初の大きな街ボルガタンガまでは70kmだったのでそこまで行くことに。
この時は意識してませんでしたが、マラリアにかかった状態で70km先にあるボルガタンガへ。
ブルキナファソからガーナに入ると英語環境になり、建物の品質も一回り上でした。
【アフリカの旅】こんな時はマラリアの可能性がある!
ボルガタンガの街になんとかついたんですが、とにかく力が入らなかったです。
70kmは決して近い距離ではないんですが、これまで旅してきた距離や日常を考えると全然平気な距離なんですね。
それでもこの時は70kmすら走るだけでもう力が入らない。
疲れているとはまた別の感覚です。力が入らない。
マラリアの可能性あり!とにかく力が入らない!
これもマラリアの症状だと思います。
そして腹が減るのでご飯を食べますよね?
これも全く美味しくない。
いや、ガーナの飯は美味しい方ですよ。
他のアフリカの国々に比べると。
でもこの時は全く美味しいと思わなかったんですね。
マラリアの可能性あり!ご飯がとにかく美味しくない!
そしてもう一つマラリアにかかっていた時の症状を言うと汗です。
ガーナは2月末でもとにかく暑いんです。
だから汗なんて当たり前だろう!って思いますよね。
けど、それはガーナに限らずこれまでのアフリカの国々で共通してたことで。
この時の汗のかきかたがとにかく不自然なくらい出るので違和感がありました。
マラリアの可能性あり!常に物凄い汗をかく!
実際、あとで入院した際に看護師から汗を常にかくのは症状と言われました。
と、明らかに病気にかかってるなと自覚はありましたね。
調べてわかった!マラリアには種類がある!
でも不思議にも体調はそこまで悪くないんですよ。
ブルキナファソで感じたような高熱や頭痛がないので、違和感がありました。
そして後で調べてみたんですが、マラリアには種類があるそうです。
これらの違いは発熱周期が関係しているそうです。
まず三日熱マラリアは発熱周期がが48時間!
四日熱マラリアは発熱周期が72時間!
卵型マラリアは発熱周期が50時間前後!
最後の熱帯熱マラリアは周期がなく常に高温の発熱になるそうです。
そしてこれらの中で最もヤバイのが最後の熱帯熱マラリアだそうです。
(赤い文字で書くと更に怖いね〜)
ヤバイと言うのは致死率が最も高いらしいです。
でも幸いにも自分がかかったのは熱帯熱マラリアではなさそうでした。
と言うのも、最初の発熱後に一旦体温が平熱まで下がったからです。
しかしながら、他のマラリアでも放っておくと本当に死ぬ可能性があるので、ヤバイです。
良い子は必ず病院へ行きましょう!(笑)
マラリアで入院!ガーナの病院に潜入!
さて、自分はガーナでどうしたかと言う話ですが、体調があまりよくなかったのでボルガタンガからクマシと言うガーナ第二の街まで自転車と一緒に夜行バスで向かいました。
この日は本当に全くと言っていいほど発熱がなかったんですよ。
だからもう治ったんだと勝手に思ってました。
クマシの街に到着してからガーナの世界遺産に指定されているアシャンティの伝統的建造物群へ行ってみることに。
この日は自転車で50km、徒歩でクマシの街を3時間くらい散策してました。
しかーし!
マラリアの魔の手は迫ってきます。
夕方になってブルキナファソのポーで感じた同じ嫌な感覚が発生。
激しい頭痛とめまいが本当にヤバかったです。
この日もクマシの安宿で寝込みました。
ブルキナファソのポーで過ごした夜と全く同じで大量の汗と高熱。
この夜、病院へ行くことを決意します。
翌朝、早速クマシにある最寄りの病院へ。
採血してもらった診察結果はマラリアでした。
遂にマラリアか!
と、なんだかアフリカを更に体験してるなと実感しました。(笑)
そのまま入院することとなったんですが、ガーナの病院は日本とやっぱり違って特徴があったのでその部分を書いてみます。
アフリカの病院!ガーナで入院した経験!
自分が入院したのはクマシの市内中心部付近にあるココアクリニック。
選んだ理由は可愛いから・・・
ではありません、近かったからです!(笑)
入院なんて滅多にしないのでまぁこれはこれで面白いと言うことで、そのまま病室へ。
ガーナと言えどやっぱりそこはアフリカなわけで。
病室は本当に簡素。
何もありません。
誰もいません。
することがありません。
まぁマラリアにかかってたのでそんなことはどうでもよかったんですけどね。(笑)
病院なのに食事は素手で食べる!
一番ガーナの入院生活で驚かされたのは食事を素手で食べることでした。
食事を持ってきてもらって、さぁ食べようと思ったら、あれ?何で食べるの?と。
そう、食べるためのシルバーウェアがないんです。(笑)
箸はないのはアフリカなのでわかりますが、せめてフォークやスプーンはあるだろうと思ってたのでビックリ。
ここ病院ですよね?
ただでさえマラリアで体調が悪いのでとてもじゃないですが、素手で食べる気にならないので呼び出してフォークを貰いましたよ。
(2回目以降は持ってきてくれました)
でも後で入院してきたガーナ人は素手で食べてました。
本当に衛生上いいのか?
まぁアフリカだしと言うことで。
アフリカの病院は素手で食べるそうです。(笑)
病室にシャワー室があるけどトイレットペーパーはない!
途上国なら一般常識的なんですが、トイレットペーパーがない問題!
日本人からすると修行のような感覚かも知れませんが。(笑)
アフリカなのでトイレットペーパーがないことについてはどうのこうの言うつもりはないんですが、ここ病院ですよね?
病院なのに衛生を考えなくていいのかなぁと。
だから感染症とか蔓延するんだろうと思いました。
もちろん、トイレットペーパーは自前で購入。
逆によかったのが各病室にシャワー室がありました。
そして看護師がやたらとシャワーを浴びろと勧めてきます。
うん、そこは衛生を保つためにやってるんだね。と。
そんな入院生活を2泊3日。
マラリアの薬Artefanと解熱剤Paracetamolをもらって無事に退院できました。
まとめ
ガーナで無事にマラリアから回復させ旅を続けることができました。
でもガーナの病院事情はやっぱり日本と違ってましたね。
特に衛生面でそれ、大丈夫か?と思う部分もあったので、そこが心配な人もいると思います。
アフリカを旅するなら保険は入ってた方がいいですよ。byマラリア体験者より
そんじゃ、また。
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