発展しないアフリカの現状とブルキナファソの英雄トーマス・サンカラ!

2018年5月8日

自転車でアフリカ大陸を旅していた時に訪れたブルキナファソという国があります。日本人にはほぼ無名の国かも知れませんが、このブルキナファソで活躍したトーマス・サンカラという素晴らしいアフリカ人をぜひ紹介したいのと、なぜアフリカの多くの国が未だに貧困なのか現地の体験談から書いてみたいと思います。

発展しないアフリカの理由!アフリカの闇歴史は500年以上続いている!

アフリカを語るのであれば確実にヨーロッパの存在があります。

奴隷貿易や植民地政策は有名ですね。

これらは大航海時代、つまり500年以上前からの話です。

ご存知の通り、ヨーロッパの支配は第二次世界大戦後に徐々に衰退していき、1960年にはアフリカの年と呼ばれるように多くのアフリカの国々が独立していきました。

アフリカはこれでやっとヨーロッパの支配から解放された・・・

ように見えますが、実際アフリカを旅してわかりました。

全然、解放されてません。(苦笑)

いや、本当に。

独立しているんですが、中身がほぼ宗主国の傀儡国家状態です。

いや、それよりも悪い状況が今のアフリカ諸国には蔓延しているように感じました。

それはなぜか?

アフリカの多くの国々の政府や官僚は本気で腐っているからです!(笑)

はい、他人事だけど笑えないレベルで腐ってます。

例えばシエラレオネという西アフリカにある小さな国家があるのですが、シエラレオネには豊富なダイヤモンドや天然ガスなどの地下資源があります。

地下資源が豊富にあるということは中東のようにそれを輸出することで国を潤すことができるんですよね。

でもシエラレオネは世界どころかアフリカの中でも貧困な国です。

その辺の詳しくはこちらの記事で書いてますので、参考にどうぞ。

この貧困な最もな理由。

それは政府や官僚など一部の人が完全に私利私欲のために資源で得た利益を使っているからです。

そう、アフリカの多くの国々の1番の問題は国のリーダーが腐ってるんです。

これはシエラレオネに限らず多くのアフリカ諸国で同じ状況が起こってます。

なぜアフリカのリーダー達は自分の国の将来を考えないのか不思議ですよね。

なぜアフリカのリーダー達はこうも悪に徹せれるのか?

この疑問を解消すべく現地人に尋ねてみました。

アフリカの政府官僚になるには生まれた時からの家系などが条件にあるそうで、政治家になるには元宗主国の大学や生活経験が必要だとか。

つまりシエラレオネなら元宗主国のイギリス。

ブルキナファソであればフランス、と言った具合です。

今回旅した西アフリカの多くの国々はフランスが宗主国で彼ら使えないリーダー達はみんなフランスで育ってアフリカに戻ってリーダーヅラをしているんです。

彼らはフランスに住居があるので自国であって自国でないような感覚なんですね。

だから資源を食いつぶしても何も感じない黒い顔をした宗主国の人間がアフリカを管理している感じです。

2018年現在、アフリカの年から58年経った今でもこんな状況が多くのアフリカ諸国で起こっています。

トーマス・サンカラがブルキナファソの大統領になるまで!

こんな状況が独立後もずっと続いているアフリカ諸国ですが、どうにか変えようと思った人はいないのか?

と、調べてみるといました。

素晴らしいアフリカ人がブルキナファソという西アフリカの小国にいました。

彼の名前はトーマス・サンカラ(Thomas Sankara)

アフリカの英雄トーマスサンカラ

アフリカ呼びはトマ・サンカラ。

ぜひこの記事に辿り着いたあなたにトーマス・サンカラを知ってもらいたいので、彼はどんな人物だったのか紹介させてください!(笑)

彼はフランス統治下のブルキナファソで生まれ、ブルキナファソの前身であるオートヴォルタ時代に育った青年です。

実はブルキナファソは1960年にフランスから独立した当時はブルキナファソという名前ではなくオートヴォルタ(フランス語でヴォルタ川の上流の意味)という名前でした。

で、このオートヴォルタも例に漏れ無く他のアフリカ諸国と同じように腐敗政府が運営し、当然発展もせず不満を持った市民や軍人によるクーデターによって政権が代わり、またクーデターによって崩壊するという典型的なアフリカループを繰り返す現状でした。

元々、医者を目指していたサンカラでしたが、金銭面の関係で軍人の道を歩むことに。

ここら辺の経歴は長いので端折ります。(笑)

詳しく知りたい方はWikipediaにあるのでこちらからどうぞ。→トーマス・サンカラ

そこから軍人としての名声を上げ、1981年のクーデターで成立したウエドラオゴ大統領時代では首相の地位にまでなります。

でも、このウエドラオゴも従来の腐った大統領と同じ類の人間だったので、志高いサンカラとは対立し、サンカラは首相を失脚させられます。

でも、神様国民は誰が正しいのか知ってますからウエドラオゴ大統領は1983年にクーデターを起こされ、政権は崩壊します。

そして遂にトーマス・サンカラは当時のオートヴォルタの大統領となります。

当時のトーマス・サンカラは33歳の若さでした。

アフリカの改革!トーマス・サンカラが行った偉業!

ここからが本題なのですが、トーマス・サンカラという人物がどれくらい従来のクズ腐敗していた官僚と違うかということです。

彼は本気でブルキナファソを自立した国にするために働いた!

サンカラは自身の演説で海外援助に頼ったままではいつまで経ってもアフリカは自立できないと言い放ったそうです。

今現在もアフリカの国々の多くは海外援助を頼ってます。

それを35年以上前から彼は克服しようと考えていたんですね。

トーマス・サンカラが行った具体的な政策はこちら。

・役人の給料や待遇を引き下げて国家予算の確保を行った
・女性の社会的地位を確立するために女性の役人や軍人を採用した
・国が自給自足できるよう目指して農地改革を行った
・社会主義を提唱し従来の地位関係なく平等な立場を作った
・腸チフス・麻疹・髄膜炎などの予防接種を行った
・子供の教育に力を入れた
・人頭税の廃止を実施
・国名をオートヴォルタ(フランス語)からブルキナファソ(現地語で清廉潔白な人が暮らす土地の意味)へ変更

などなど、これまでの堕落した政府が全く行わなかった政治を彼は行ったのです。

そして従来の役人と決定的に違う点があるんです。

自身も市民と同じ質素な生活を続けた点!

自身の収入も大統領には到底合わないほど低く設定したそうです。

一国の大統領の収入を自分自身で低く設定したんですよ?

噂では45万CFAフラン(当時18万円相当)。←正確な数字ではないので悪しからず。

また家も豪邸を建てる従来の役人と違い、一般市民が暮らす家と変らない家だったとか。

私利私欲の人間が蔓延しているアフリカにおいて、自分のためではなく祖国のために動いたアフリカ人がいるのが本当に素晴らしいと思います。

実際アフリカを旅して本当にクズだなと思う役人をいっぱい見てきた自分としては信じられないレベルで凄いです。

皆んなと同じことをするのは簡単ですが、皆んなと違うことをするのは大きな勇気とエネルギーが必要ですから。

こんな素晴らしいリーダーが現れたブルキナファソは発展してるだろうと思ったんですが、2018年の現実をみると全く発展してません。

これはなぜか?

ここにアフリカの発展ができない根源があると思いました。

話をサンカラに戻しますが、この様な革命的な行動をとったサンカラは当然ながら影響力がどんどんついてきました。

ブルキナファソ国内はもちろん、周辺のアフリカの国々にまで影響を与える存在になってました。

正義のヒーローは暗殺される!トーマス・サンカラがアフリカへ残したもの!

ここからがアフリカが発展しない原因である悪しき闇歴史になるわけです。

サンカラの影響力によって困る人たちが現れ出しました。

近隣諸国の腐った大統領達が最も影響を受けていたそうです。

なぜなら自分達も正しい政治をしなければクーデターなどで失脚させられる恐れがあったからです。

またサンカラの取り組みは完全に社会主義的でした。

つまり資本主義を掲げる宗主国のフランスとは敵対関係になったわけです。

これにフランスは当然ながら気にいるわけもなく、サンカラを危険人物だと批判します。

市民から見れば善意行為であっても元々既得権のあった富裕層や役人からは嫌われる存在になったのも事実です。

なぜなら彼らはこれまでの贅沢を失ったわけですからね。

力がある者が敵に回ってしまう形になったんですね。

そして歴史は残酷です。

英雄は暗殺される・・・

1987年、サンカラは側近で親友であったコンパオレが起こしたクーデターの最中に暗殺されます。

コンパオレはその後、サンカラの死を事故死と言っていますが・・・

暗殺指示はフランスの指示ではないかとの噂も・・・

真相はわかりません。

この後、クーデターを起こしたコンパオレが大統領となるわけですが、

このコンパオレは従来の腐った役人大統領と変わりませんでした。

ブルキナファソは普通のアフリカの国に戻ってしまいました。

そう、汚職まみれの腐敗国家に戻ったわけです。

このサンカラの生涯をかけた取り組みは2018年の西アフリカの国々で今尚、問題になっていることなんですね。

つまり30年経ってもアフリカは変わってないわけです。

それも全く!(笑)

その証拠に、コンパオレは2014年まで長期に渡って大統領を継続しましたが、最後は軍事クーデターを起こされ国外逃亡し、大統領を辞任させられます。

またつい最近2018年3月には軍部本部とフランス大使館を狙ったテロが首都ワガドゥグで発生してます。

ブルキナファソはどこまでも典型的な失敗したアフリカ諸国になってしまっている証拠です。

このループはブルキナファソだけでなく多くのアフリカ諸国で起こっています。

側から見ると、結局アフリカの国々は同じことを繰り返してるようにしか見えないんですよね。(笑)

この無限ループから抜け出せない限り、アフリカはいくら援助しようとも発展することはないと思います。

仮に経済発展したとしてもそれは依存型であって、自立した経済発展にはなり得ないと考えてます。

まとめ

凄い真面目に書いてみましたが、トーマス・サンカラの生涯はそれくらい大きな影響をアフリカ諸国に与えていると思います。

人としての生き方はアフリカに限らず考えさせられると思います。

ぜひアフリカのブルキナファソという国に訪れてみてください!

そんじゃ、また。